奈保子さん作詞曲特集　　「愛してる」

精力的に作曲活動をされていた河合奈保子さんですが、作詞のほうはあまり手がけられませんでした。ここで は数少ないご自身作詞曲を順次紹介していきます。第4弾は『「愛してる」』です。

「愛してる」	作詞	河合奈保子
	作曲	河合奈保子
	唄	河合奈保子
彼女があなたのこと好きだって知ってるの やりきれなさにひとり　いつも立ち尽くしている あの頃の二人に戻れたら　心で波が騒ぐ 同じ人愛してることなど　誰も気付かない *たった五文字の行方なぞりつづけて 時を抱きしめるだけ 夢の途中でつぶやいた・・・ せつなすぎるくらい　愛してる・・・ 今更打ち明けること出来ないあなたに このまま何もなかったように通りすぎるだけ あなたとの静かな幸せを　いつか叶えたいけど その瞳　裏切ることなどできるはずない **肩を寄せる二人にためいきひとつ 夢を抱きしめるだけ ただ流れてく季節の中 何を信じ続け生きてくの？ 目の前を無邪気に行き過ぎる幼い子供のように 正直な心と大きな勇気が欲しい・・・ **繰り返し *　繰り返し
収録作品（現行商品） 　　　アルバム「engagement」（オンデマンドCD）　CD-BOX「JEWEL BOX 2」　CD-BOX「NAOKO PREMIUM」

＜マスターの私見＞ 　この曲、奈保子さんの詞としては異色だなあと感じてしまいます。好き嫌いとかじゃなくて、詞のシチュエーショ ンが・・・ 　詞をみると「たった五文字の行方」とか「その瞳裏切ることなどできるはずない」なんてとても印象的な表現で すね。特別な言葉はなくても、全編に渡って切々と感情が伝わってくるところがいいですね。これが奈保子さん の歌唱とも相まってCDを聴くとひき込まれてしまいます。 　ところで、シチュエーションは異色と感じつつも、奈保子さんらしさを感じるのは「愛してるけどどうすることもでき ない」という、自分が引いた形になっているところですね。これが売野雅勇さんとか竹内まりやさんなんかだと、 「よし奪い取っちゃうぞ！」ってなるんじゃないかと（笑）